年金受給者でもお金を借りる方法4選！年金担保貸付制度以外に融資を受けられる借入先を紹介

「年金受給者でもお金を借りられる？」
年金受給者はカードローンを利用できない？

年金受給者でもお金を借りられるのかについて、上記のような疑問をお持ちの方も多いでしょう。

結論から言うと、年金受給者がお金を借りる方法は大きく4種類存在します。
※2025年5月現在は3種類

年金受給者にとって、安定収入として年金があるとはいえ、思わぬ支出に対応するための選択肢を知っておくことは大切です。

かつては年金を担保にした借入制度もありましたが、現在は存在しないため正しい知識を知っておきましょう。

ただし、2025年5月現在、年金を担保にお金を借りることは法律で禁止されています。

この記事では、年金受給者が利用できる借入方法について詳しく解説します。

年金受給者でお金を借りたことがある方向けのアンケートや、年金受給者でも利用できるカードローンの注意点についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

年金受給者がお金を借りることについてのアンケート概要 （本記事中すべての調査結果で共通）
調査方法	ランサーズを用いたインターネット調査
対象者	年金受給者でお金を借りたことがある方
本調査の実施期間	2025年5月18日〜2025年5月25日
調査結果	年金受給者がお金を借りることについてのアンケート（PDF）

年金受給者がお金を借りる方法4つを解説！年金を担保に借り入れることは可能？

年金受給者がお金を借りる方法には、大きく分けて4つあります。

上記は年金受給者でもお金を借りることができるサービス・制度になります。

ただし、年金を担保にお金を借りることは法律で禁止されているため、その点は注意が必要です。

年金だけの収入でも借入可能な制度も一部存在するため、自分の状況に合った方法を検討することが大切です。

年齢や収入状況に応じて利用できる借入方法は異なりますが、適切な選択をすれば資金調達の道は開けます。

これから年金受給者でもお金を借りる方法について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

年金担保貸付制度は終了したため年金を担保にお金を借りる方法はない

年金担保貸付制度は年金受給者が受け取る年金を担保として一時的に貸付けを受けることができた公的制度です。

年金担保貸付制度は2022年3月末に終了しており、現在は年金を担保にお金を借りる方法は一切存在しません。

年金担保貸付制度は高齢者が将来受け取る年金を担保に融資を受けられるものでした。

しかし、返済に苦しむケースが多発し、年金制度の本来の趣旨に反するという理由で現在は廃止されています。

制度終了後は、年金を直接担保とした公的借入制度は提供されていません。

そのため、年金受給者が資金を調達するには、他の借入方法を検討する必要があります。

高齢者の生活を守るために制度は見直されましたが、代わりの支援策として生活福祉資金貸付制度などの別の選択肢が用意されています。

年金を担保にお金を借りることは法律で禁止されているため、上記のような制度を活用しましょう。

年金を担保とした借入は例外なく法律で禁止されている

2025年5月現在、年金を担保にした借入は法律で完全に禁止されています。

国民年金法第24条および厚生年金保険法第41条には明確に「年金の担保禁止」が規定されており、例外は一切認められていません。

令和4年4月以降、年金受給権を担保とした金銭の借入申込を新規に受けることは、法律で禁止されています。
引用：日本年金機構｜違法な年金担保融資にご注意ください。

この法的規制により、民間金融機関を含むすべての貸付機関は年金を直接の担保とした融資商品を提供できません。

また、禁止の理由は高齢者の生活基盤を守るためであり、返済が滞った場合に年金が差し押さえられると生活に影響があるためです。

そのため、年金受給者は年金以外の担保や収入を基準とした借入方法を検討する必要がある点に注意しましょう。

【独自アンケート】実際のところ、どのくらいの年金受給者がお金を借りている？

当サイトが実施した独自アンケートによると、年金受給者のうち80%が「お金を借りたことがある」と回答しました。

生活費の補填や急な医療費、住宅の修繕費など、借入の理由はさまざまでしょう。公的年金だけでは毎月の生活が厳しいと感じる方も多く、やむを得ず借入に頼るケースも少なくありません。

上記の結果からも、年金受給者の多くが実際に資金調達の手段として借入を利用している現状が明らかになりました。

【独自アンケート】実際に、年金受給者はどういった理由でお金を借りている？

当サイトが実施したアンケートによれば、年金受給者が借入を行う主な理由は「生活費の補填」が最多で48%を占めました。

年金のみでは毎月の生活が厳しく、家計の赤字を補うために借入を選択する人が多いことがわかります。

アンケートの結果から、年金受給者の借入は贅沢や浪費ではなく、生活維持や家族支援といった現実的で切実な理由に基づくものが大半であることがうかがえます。

年金受給者でも条件を満たすことでカードローンでお金を借りることができる

年金受給者であっても、一定の条件を満たせばカードローンを利用することは可能です。

多くの金融機関では安定した収入があることを融資の条件としており、年金受給者でも融資を受けられるケースがあります。

ただし、金融機関によって年齢制限や収入に関する審査基準が異なるため、事前に確認が必要です。

一般的に65歳以上でも申し込み可能なカードローンは多数存在しますが、75歳以上になると選択肢が限られてくる傾向があります。

そのため、年金受給者がカードローンを利用する際は、各機関の対象年齢・収入条件を確認することが重要です。

年金受給者でもお金を借りられるカードローンはこちら

【独自アンケート】カードローンからお金を借りたことのある年金受給者はどのくらいいる？

年金受給者が利用する借入先として、消費者金融を利用したことがあると回答した人は全体の32%にとどまりました。

一方で、「カードローンを利用したことがある」と答えた人は60%以上にのぼり、消費者金融以外の銀行系カードローンや信販系ローンも一定の利用があると推測されます。

年金受給者が借入を行う際には、消費者金融に限らず、審査基準や金利などを考慮して多様な選択肢を検討している様子がうかがえます。

生活福祉資金貸付制度は年金受給者でもお金を借りられる公的制度

生活福祉資金貸付制度は、低所得者や高齢者、障がい者の生活を支援するための公的融資制度です。

本制度は都道府県社会福祉協議会が実施しており、年金受給者も利用することができます。

生活福祉資金貸付制度には目的に応じて様々な種類があり、年金受給者が対象となる制度は主に以下の2つです、

参考：厚生労働省｜生活福祉資金貸付条件等一覧

また、生活福祉資金貸付制度は民間の金融機関と比較して金利が低く設定されており、場合によっては無利子で借りられるケースもあります。

申請には地域の社会福祉協議会への相談が必要で、収入や世帯状況などの審査があります。

審査に正しく通過できれば年金を受給していても利用できる制度のため、まずは地域の窓口に問い合わせてみることが大切です。

持ち家などの不動産がある場合はリバースモーゲージで借り入れることも可能

持ち家（不動産）を所有している年金受給者にとって、リバースモーゲージは有力な選択肢です。

通常のローンとは異なり、生存中は月々の返済が利息のみ（または不要）ので済むケースが多く、毎月の返済負担が軽減されます。

金融機関によって融資条件は異なりますが、多くの場合、不動産の評価額に応じた融資を受けることができます。

ただし、不動産の将来価値の変動リスクや相続問題などについても考慮する必要があるため、注意が必要です。

そのため、利用する際は家族としっかりと話し合い、理解を得てから申し込むことをおすすめします。

年金受給者でもお金を借りることができるカードローン4つを紹介！借入には審査の通過が必要

年金受給者でも利用できるカードローンは複数存在しており、それぞれに特徴があります。

年金受給者でも借りれるカードローンを選ぶ際は3つのポイントで比較しましょう。

年金受給者でもお金を借りることができる4つのカードローンは以下の通りです。

カードローン	年金受給者への貸付	借入限度額	年齢制限	金利	融資スピード
アコム	対応	800万円	上限なし	3.0%～18.0%	最短20分
アイフル	対応	800万円	満69歳以下	3.0%～18.0%	最短18分
プロミス	対応	500万円	満74歳以下	4.5%～17.8%	最短3分
ベルーナ ノーティス	対応	300万円	80歳以下	4.5%～18.0%	最短24時間

※収入が年金のみの場合は原則利用不可

ただし、どのカードローンを利用する場合でも審査を通過する必要があり、年金額や他の借入状況などによって結果は変わってきます。

また、年金受給者も対象ではあるものの、年齢制限が各社で異なるため、申し込み前に確認することが重要です。

収入証明書類として年金振込通知書や年金証書などの提出を求められるケースが多いため、事前に準備しておくと手続きがスムーズに進みます。

これから年金受給者でも借りれるカードローンを4つ紹介しますので、取り急ぎ借り入れたい方は参考にしてください。

アコムは年金受給者でも最大800万円まで借入可能なカードローン

アコムは年金受給者でも最大800万円まで借入可能なカードローンです。

アコムは借入限度額は最大800万円と高めに設定されており、年金額や他の収入状況によって借入可能額が決まります。

年齢制限も20歳以上であれば利用できるため、年齢制限で借入が難しい年金受給者でも借り入れることが可能です。

また、金利は3.0%から18.0%の範囲内で、審査結果によって個別に設定されます。

全国に店舗やATMを展開しているため、来店での手続きや現金の引き出しがしやすい点も特徴です。

借入までのスピードも最短20分と早いため、年金受給者ですぐにお金を借りたいという人にもおすすめします。

アイフルは基準を満たせば69歳まで借り入れることができる

アイフルのカードローンは申し込み時の年齢制限が69歳までとなっており、年金受給者も利用できます。

アイフルは最大借入額800万円と、年金受給者でも高額な借入が可能なカードローンです。

年齢制限も69歳以下と年金受給者の高齢世帯でも対象になるため、基準を満たせば問題なく利用できます。

また、最短18分で審査結果が出るため、公的融資制度よりも素早く資金を借り入れることが可能です。

インターネットであれば24時間申し込みを受け付けているため、まずは家族に相談しながら申し込んでみましょう。

プロミスは74歳まで申し込み可能で土日祝でも最短3分で融資を受けられる

プロミスも年金受給者でもお金を借りられるカードローンで、年齢上限が74歳と比較的高めに設定されています。

プロミスは74歳まで利用できるため、65歳以上の年金受給者でも新規申し込みができる点が大きな特徴です。

年金受給者でも審査に通ることで利用でき、融資限度額は最大500万円、金利は4.5%～17.8%となっています。

まｔ、土日祝日でも審査・融資を行っており、審査スピードは最短3分と急遽資金が必要な場合でも心強いサービスです。

生活福祉資金貸付制度などの公的制度はどうしても借入までに時間がかかるため、なるべく早くお金を借りたい方におすすめします。

ベルーナノーティスは80歳まで借入可能で年金受給者でも利用できる

ベルーナノーティスは80歳まで利用でき、年金収入のみでも借入可能なカードローンです。

ベルーナノーティスは年金収入のみでも審査に通過する可能性があるカードローンです。

年金はカードローン・キャッシングの総量規制上、収入として認められますか？

貸金業法の定めにより、総量規制の収入として採用できるものは以下の通りです。

・給与
・年金
・恩給
・定期的に受領する不動産の賃貸収入（事業として行う場合を除く）
・年間の事業所得（過去の状況に照らして安定的なものに限る）
※その他の収入（宝くじや競馬などによる一時的な収入など）は、貸金業法上の収入には含まれません。

参考：ベルーナノーティス｜70歳以上でもお借入れ可能「80歳まで借りれるカードローン」

融資額は1万円から最大300万円までで、年金額に応じた適切な限度額が設定されます。

また、80歳までと他者に比べて高齢まで借入可能で、年齢に関わらず保証人や担保は不要です。

申し込みは電話で女性オペレーターから受けられるため、パソコンやスマートフォンの操作に不慣れな方でも安心して利用できます。

初めてカードローンを申し込む年金受給者の方は、ぜひ利用を検討してみてください。

年金収入のみでお金を借りられる公的制度は生活福祉資金貸付制度のみ

年金受給者が年収収入のみでお金を借りることができる公的制度は、生活福祉資金貸付制度のみです。

本制度は低所得者の高齢者を対象とした公的融資制度の１つで、民間の金融機関と比べて条件が緩和されています。

ただし、生活福祉資金貸付制度には3つのポイントがあるため、事前に確認し理解しておくことが大切です。

生活福祉資金貸付制度には一定の審査があり、年金受給世帯の収入状況や借入目的の妥当性などが確認されます。

申請手続きは各地域の社会福祉協議会で行うため、まずは居住地域の窓口に相談することから始めるとよいでしょう。

生活福祉資金貸付制度の利用に明確な年齢制限はない

生活福祉資金貸付制度には明確な年齢制限が設けられていないため、年金受給者でも申請することが可能です。

そのため、65歳以上の年金受給者の該当する世帯であっても、必要に応じて融資を受けることができます。

ただし、申し込みには申請者の健康状態や返済能力などが審査の過程で考慮される場合があります。

高齢であっても、必要な生活資金を借りられる可能性があるという点は、この制度の大きな利点と言えるでしょう。

年金受給者でも連帯保証人を立てることができれば無利子で借入可能

生活福祉資金貸付制度では、連帯保証人を立てることができれば無利子で借り入れられるケースがあります。

特に、所得が低い世帯については、連帯保証人がいれば無利子、連帯保証人がいない場合でも年1.5%程度の低金利で融資を受けることができます。

連帯保証人には一定の所得基準があり、返済能力のある人物である必要があります。

また、生活保護受給世帯の場合は連帯保証人の有無にかかわらず無利子となることが多いため、状況に応じて確認することが重要です。

生活福祉資金貸付制度の借入限度額は目的や立場によって異なる

生活福祉資金貸付制度のは13種類に分けられており、資金の種類や借入目的によって大きく異なります。

年金受給者が対象となる制度は主に福祉資金の「福祉費」「緊急小口資金」のため注意しましょう。

分類	制度名	目的
総合支援資金	生活支援費	生活再建に必要な費用
	住居入居費	敷金・礼金など賃貸契約に必要な費用
	一時生活再建費	一時的に必要な日常生活費
福祉資金	福祉費	介護サービス・福祉用具などの経費
	緊急小口資金	病気・失業・事故などの緊急で必要な資金
教育支援資金	教育支援費	低所得者世帯の子供が修学するための費用
	就学支度費	低所得者世帯の子供が就学するための費用
不動産担保型 生活資金	不動産担保型生活資金	低所得者の高齢者の生活資金
	要保護世帯向け 不動産担保型生活資金	生活保護基準にある高齢者の生活資金

例えば、緊急小口資金の場合は10万円以内となりますが、住宅の補修などに使用する福祉資金では250万円以内の融資を受けられる場合があります。

また、教育支援費では学校の種類によって月額の限度額が設定されており、大学であれば月額6.5万円までの融資が可能です。

貸付期間も資金の種類によって異なり、3ヶ月から20年までの幅広い設定があります。

具体的な限度額や貸付期間については、各都道府県の社会福祉協議会に確認するとよいでしょう。

年金受給者でもカードローンの審査に通る方法はある？申し込み前に注意すべき点

年金受給者がカードローンの審査に通過するためには、いくつかのポイントがあります。

まず、前提として年金受給者がカードローンの審査に必ず通る方法はありません。

そのため、まずは自分が利用したいカードローンの条件を満たしているか確認することが大切です。

また、収入が年金のみの方は、カードローンの審査に落ちる可能性が高いため注意しましょう。

多くの金融機関では、安定した返済能力を示すために一定以上の収入を求めています。

さらに、複数の借入がある場合や返済が滞っている場合は、新たな融資を受けることが難しいでしょう。

これから年金受給者がお金を借りる際に注意すべき点について解説します。

年金受給者が必ず審査に通る方法はない

どんなに条件が良くても、年金受給者がカードローンの審査に確実に通過する方法は存在しません。

審査は各金融機関の基準に基づいて総合的に判断されるため、同じ条件でも審査結果が異なることがあります。

一般的に審査では、年金の額、他社借入状況、返済履歴、健康状態など様々な要素が考慮されます。

特に年金のみの収入で高齢の場合は、審査が厳しくなる傾向があります。

ただし、年金額が十分に高く、安定した収入を証明できる状態であれば、審査に通過する可能性は高まるでしょう。

年金のみの収入はローンの対象外となる可能性もある

一部のカードローンでは、年金のみの収入では貸付の対象外となる場合があります。

なぜなら、年金のみの収入では返済能力が不十分と判断されるからです。

特に年金額が少ない場合や、生活保護の一部として受給している場合は、融資対象から外れることが多いです。

また、カードローンによっては「定期的な収入」の定義に年金を含めない場合もあるため、申し込み前に各金融機関の方針を確認することが重要です。

年金以外にもアルバイトなどの収入がある場合は、その収入も合わせて申告することで審査通過の可能性が高まります。

【独自アンケート】お金を借りようとした際、年齢や年金受給者であることが理由で断られる？

「年金受給者であること」や「高齢であること」が借入審査にどう影響するのかについても調査を行いました。

半数以上（50%以上）の方は『そのような理由で断られたことはない』と答えており、年金受給者でも条件を満たせば借入が可能であることも示されています。

つまり、借入の可否は年齢や年金受給者かどうかだけでなく、収入の安定性や他の審査項目にも左右されると考えられます。

年金受給者世帯はカードローンの年齢上限を確認しておく

カードローンを検討する年金受給者にとって、年齢制限の確認は非常に重要です。

多くの金融機関では65歳〜70歳程度に新規申し込みの年齢上限を設けているため注意しましょう。

ただし、一部カードローンではのように80歳まで申し込み可能なサービスも存在します。

また、すでに契約中のカードローンであれば、年齢上限を超えても継続利用できるケースが多いため、早めに申し込んでおくことも効果的です。

さらに、申し込み時には健康状態についての質問があることもあり、これも審査結果に影響します。

年齢に関する制限は金融機関によって大きく異なるため、複数社の条件を比較検討することをおすすめします。

年金受給者でもお金をお金を借りる方法はある

年金受給者でもお金を借りることはでき、主に4種類の方法があります。

カードローンでは年齢制限内であれば申し込みが可能で、年金額に応じた融資を受けられる可能性があります。

公的制度である生活福祉資金貸付制度は、高齢者向けに設計されており、低金利または無利子での借入ができるケースもあります。

持ち家がある場合はリバースモーゲージという選択肢もあり、自宅を担保にしながら生活資金を得ることができます。

いずれの方法を選ぶ場合も、年金の状況や返済能力を考慮し、無理のない借入計画を立てることが大切です。